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DEMOLITION PRICE GUIDE

家の解体費用相場の目安は?一軒家(戸建て住宅)の解体工事の料金の平均はいくらくらい?

一軒家の解体費用の目安、坪単価、費用が高くなる条件、見積もりで確認すべきポイントをまとめています。

家の解体を検討するとき、まず気になるのが「結局いくらかかるのか」という点ではないでしょうか。

一軒家(戸建て住宅)の解体費用は、木造住宅で100万円から300万円前後がひとつの目安です。

ただし、実際の見積もりを見ると、同じ木造住宅でも100万円台で収まるケースもあれば、重機が入らない、隣地を使えない、アスベスト含有建材がある、外構撤去が多いといった条件で300万円から400万円台になるケースもあります。

この記事では、弊社サービスで実際に取得した解体工事の見積もり例をもとに、一軒家の解体費用相場、費用の内訳、高くなる理由、見積もりで確認すべきポイントを解説します。

※掲載している見積もり例は、個人名・詳細住所・業者名が特定されないよう匿名化し、金額や工事条件を記事用に整理したものです。

家の解体費用相場は100万円から300万円前後が目安

一軒家の解体費用は、建物の構造や広さによって変わります。一般的には、木造より鉄骨造、鉄骨造よりRC造のほうが解体に手間がかかり、費用も高くなりやすいです。

まずは、構造別の坪単価の目安を見てみましょう。

建物構造坪単価の目安30坪の場合の概算
木造住宅4万円から7万円/坪120万円から210万円前後
鉄骨造住宅5万円から8万円/坪150万円から240万円前後
RC造住宅6万円から10万円以上/坪180万円から300万円以上

ただし、坪単価だけで解体費用を正確に判断することはできません。実際の見積もりには、建物本体の解体費だけでなく、足場や養生、廃材の運搬処分、重機回送、外構撤去、諸経費などが含まれます。

つまり、解体費用は「坪数 × 坪単価」だけでなく、「現場条件」と「撤去する範囲」で大きく変わります。

一軒家の解体費用は坪数だけでは決まらない

弊社サービスで取得した見積もりでも、25坪前後の木造住宅で税込115.5万円のケースがある一方、同じような木造2階建てでも、機械搬入が難しく手壊しが必要なケースでは税込385万円の見積もりになっていました。

同じ「木造2階建て」でも、次のような条件によって費用は大きく変動します。

  • 前面道路が狭く、重機やトラックが入りにくい
  • 隣地との距離が近く、養生や手作業が増える
  • 家財や不用品などの残置物が多い
  • 庭木、ブロック塀、土間コンクリート、物置などの付帯工事が多い
  • アスベスト含有建材の調査・撤去・処分が必要になる

【アンケート調査】一戸建ての解体費用相場を詳しく知らない人は83.0%

カイテックでは、一戸建ての解体費用に関するアンケートを実施しました。有効回答数176件のうち、解体費用相場を「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」「ほとんど知らない」「まったく知らない」と回答した人は合計83.0%でした。

家の解体費用は100万円から300万円前後が目安とされることが多い一方で、実際には多くの人が相場感をつかめていないことがわかります。

項目内容
調査名一戸建ての解体費用に関するアンケート
有効回答数176件
調査主体カイテック
主な調査内容30坪木造住宅の費用イメージ、解体費用相場の認知度、費用が高くなりそうだと思う条件など

30坪木造2階建ての費用イメージは「100万〜200万円未満」が最多

木造2階建て・延床30坪程度の一戸建てを解体する場合の費用イメージを聞いたところ、「100万〜200万円未満」が35.8%で最多でした。次いで「200万〜300万円未満」が21.6%、「300万円以上」が15.9%、「わからない」が14.2%でした。

30坪木造2階建ての解体費用イメージに関するアンケート結果

30坪前後の木造住宅では100万円台から200万円台を想定する人が多い一方で、実際の見積もりでは、前面道路の広さ、重機の搬入可否、廃材処分量、アスベスト調査・撤去、外構撤去の有無などによって金額が大きく変わります。

解体費用相場を詳しく知らない人は83.0%

一戸建ての解体費用相場について「だいたい把握している」と回答した人は1.7%、「少し知っている」と回答した人は15.3%でした。一方で、「聞いたことはあるが、詳しくは知らない」27.3%、「ほとんど知らない」24.4%、「まったく知らない」31.2%を合計すると83.0%になります。

一戸建ての解体費用相場を詳しく知らない人は83.0%というアンケート結果

解体費用は、相場表だけで判断するよりも、実際の見積もり内訳を見て「何にいくらかかっているのか」を確認することが重要です。

費用が高くなりそうだと思う条件は「建物の大きさ」「前面道路の狭さ」「建物の構造」が上位

一戸建ての解体費用が高くなる要因として思い当たるものを複数回答で聞いたところ、「建物の大きさ」が63.6%、「前面道路が狭く、重機が入りにくい」が61.9%、「建物の構造」が57.4%でした。

また、「ブロック塀・庭木・物置などの撤去が必要」が55.7%、「廃材の処分費がかかる」が50.0%と、建物本体以外の撤去や処分費を気にする回答も多く見られました。

解体費用が高くなりそうだと思う条件に関するアンケート結果

なお、この結果は「実際に費用が高くなる要因ランキング」ではなく、生活者が「費用が高くなりそう」と考えた条件の集計です。

実際の解体費用を判断するには、建物の構造や坪数だけでなく、養生、廃材処分、付帯工事、アスベスト調査、重機回送、届出・現場管理費などを含めた見積もり総額を見る必要があります。次の章では、弊社サービスで取得した実際の見積もり例をもとに、費用の違いを具体的に見ていきます。

実際の見積もりで見る一軒家の解体費用例

ここからは、実際に取得した見積もりをもとに、解体費用の具体例を紹介します。

ケース建物・工事条件見積金額
実例1木造平屋建て・16坪税込約112万円
実例2木造住宅・18坪想定・廃材処分費を抑えた条件税込84.7万円
実例3木造住宅・18坪想定・廃材処分あり税込114.95万円
実例4木造2階建て・25坪税込115.5万円
実例5木造2階建て・重機搬入不可で手壊し税込385万円
実例6木造瓦葺2階建て・隣地使用可税込181.5万円
実例7同一建物・隣地使用不可税込308万円
実例8木造兼鉄骨造2階建て・外構撤去あり税込298万円
実例92階建住宅・屋根材みなし石綿・外構撤去あり税込約420.1万円

この表を見ると、木造住宅であっても80万円台から400万円台まで幅があることがわかります。ここから、9つの見積もり実例を順番に見ていきます。

実例1:16坪の木造平屋は税込約112万円

木造平屋建て16坪の解体工事では、見積金額は税込1,119,525円でした。大分類の内訳を見ると、仮設養生、建屋解体工事、付帯工事、解体工事発生材処分費、事務手数料が計上されています。

大分類金額内容
仮設養生202,000円足場、シート養生、場内小運搬、ライフライン撤去など
建屋解体工事270,750円木造解体、内装解体、基礎解体、設備機器撤去など
付帯工事180,000円重機回送、整地、アスベスト検体採取・分析など
解体工事発生材処分費285,000円コンクリートガラ、石膏ボード、木くず、混合廃棄物など
事務手数料80,000円リサイクル法届出、現場管理費、法定福利費など
税抜合計1,017,750円消費税計算前の合計
消費税101,775円税率10%
総合計1,119,525円(税込)最終見積金額

この見積もりでは、単純に「建物を壊す費用」だけで税込約112万円になっているわけではありません。仮設養生、付帯工事、廃材処分、届出・管理費まで含めた総額です。

さらに細かい明細を見ると、次のような項目が含まれていました。

分類主な明細金額
仮設養生足場組立24,000円
仮設養生シート養生24,000円
仮設養生同上リース費84,000円
仮設養生場内小運搬25,000円
仮設養生仮設水道・仮設電源・ライフライン撤去など45,000円
建屋解体木造解体工事(重機解体・16坪)72,000円
建屋解体内装解体79,500円
建屋解体基礎解体79,500円
建屋解体設備機器撤去・フロンガス回収39,750円
付帯工事重機回送・整地・散水設備など115,000円
付帯工事アスベスト検体採取・分析65,000円
処分費コンクリートガラ搬出処分96,000円
処分費石膏ボード・木くず・混合廃棄物・廃プラ搬出処分133,000円
処分費各種運搬費56,000円
事務手数料リサイクル法届出・現場管理費・法定福利費など80,000円

このケースを坪単価で見ると、税込で約7.0万円/坪です。木造住宅としてはやや高めですが、16坪と小規模なため固定費の影響を受けやすく、仮設養生、廃材処分、アスベスト検体採取・分析、事務手数料まで含めていることが金額を押し上げています。

実例2:18坪前後の木造住宅で廃材処分費を抑えた場合は税込84.7万円

18坪想定の木造解体工事で、廃材処分費を抑えた条件の見積もりは税込84.7万円でした。見積書では、廃材処分費が14万円として計上されています。

このケースでは、母屋解体が人力9坪・機械9坪に分かれており、内部造作物撤去、屋根材撤去、基礎撤去、試掘、整地、足場仮設工事、飛散防止養生なども含まれています。

小規模な木造住宅で、処分量や撤去範囲が比較的抑えられる場合は、100万円未満の見積もりになることもあります。

実例3:同じ18坪前後でも廃材処分ありでは税込114.95万円

同じ18坪想定の木造解体工事でも、解体で発生する廃材の搬出・処分を含めた条件では税込114.95万円でした。廃材処分費を抑えた税込84.7万円の見積もりと比べると、総額で302,500円の差があります。

条件廃材処分費総額
廃材処分費を抑えた条件140,000円847,000円(税込)
廃材処分あり421,200円1,149,500円(税込)

総額の差は302,500円です。建物を壊す作業自体が同じでも、廃材をどこまで運搬・処分するかによって、費用は大きく変わります。

解体費用では「壊す費用」だけでなく、「運ぶ費用」「処分する費用」が大きな割合を占めます。

実例4:25坪の木造2階建ては税込115.5万円

木造2階建て25坪の解体工事では、税込115.5万円の見積もりがありました。内訳には、養生足場防音シート、重機回送、二階建解体、パラペット手壊解体、産業廃棄物処分などが含まれています。

この見積もりでは、二階建解体が25坪×16,000円で40万円、パラペット手壊解体が8m2×10,000円で8万円として計上されていました。

木造2階建てでも、重機を使いやすく、処分量や付帯工事が大きくなければ、100万円台前半に収まるケースがあります。

実例5:重機搬入不可で手壊しになると税込385万円

別の木造2階建て住宅では、通常条件の見積もりが税込169万円だったのに対し、機械搬入不可のため手壊しが必要な条件では税込385万円でした。

条件見積金額主な違い
通常条件1,690,000円(税込)建物上物解体86.27m2、建物基礎解体86.27m2など
手壊し条件3,850,000円(税込)機械搬入不可のため、上物解体・基礎解体の単価が大幅上昇
差額2,160,000円重機が使えないことによる人件費・工期・作業負担の増加

重機が入れない現場では、人力で解体する範囲が増えます。作業日数も伸びやすく、養生や安全対策も手厚くなるため、通常の重機解体より高額になりやすいです。

坪数が同じでも、重機が使えるかどうかで解体費用は2倍以上変わることがあります。

実例6:隣地を使える木造瓦葺2階建ては税込181.5万円

木造瓦葺2階建ての解体工事で、隣地敷地を使用できる条件では、見積金額は税込181.5万円でした。

この見積もりでは、仮設工事、解体工事、その他工事、アスベスト調査費、アスベスト検体費、諸経費が計上されています。隣地を使えることで作業スペースを確保しやすく、工期は実働10日とされていました。

実例7:同じ建物でも隣地使用不可なら税込308万円

同じ木造瓦葺2階建てでも、隣地を使用できない条件では、見積金額は税込308万円でした。隣地使用可の税込181.5万円と比べると、税込126.5万円の差があります。

条件税抜金額税込金額工期
隣地敷地使用可1,650,000円1,815,000円10日(実働)
隣地使用不可2,800,000円3,080,000円17日(実働)
差額1,150,000円1,265,000円7日増

隣地を使える場合は作業スペースを確保しやすく、重機や資材の動線も取りやすくなります。一方、隣地を使えない場合は作業効率が下がり、仮設工事や手作業、運搬の手間が増えるため、費用が上がりやすくなります。

このケースでは、税込で126.5万円の差が出ています。解体費用を見積もるときは、建物の広さだけでなく、隣地との距離や作業スペースも重要です。

実例8:木造兼鉄骨造2階建ては税込298万円

木造兼鉄骨造2階建ての解体工事では、税込298万円の見積もりがありました。この見積もりには、既存鉄骨造部分、増築木造部分、玄関タイル、ベランダ、下屋、仮設足場養生、大谷石塀、土間コンクリート、カーポート周辺の撤去、産業廃棄物処分費などが含まれています。

大分類金額主な内容
本体工事費1,172,210円既存鉄骨造2階建部分32.63坪、増築木造2階建部分16.09坪など
付帯費・仮設工事費245,750円建設リサイクル法申請、石綿事前調査報告、重機運搬、仮設足場養生など
付帯工事費205,565円給排水管撤去、大谷石塀、土間コンクリート、カーポート周辺、抜根など
産業廃棄物・残置物処分費など733,715円畳、石綿コロニアル、外壁材、石膏ボード、木材、コンクリートなど
諸経費351,850円燃料費、法定福利費、各種税金、消耗品費など
税抜合計2,709,091円消費税計算前の合計
消費税270,909円税率10%
総合計2,980,000円(税込)最終見積金額

このように、建物が木造だけでなく鉄骨部分を含む場合や、外構撤去が加わる場合は、木造住宅の標準的な相場より高くなりやすいです。

実例9:屋根材みなし石綿・外構込みでは税込約420.1万円

2階建て住宅の解体で、屋根材を石綿含有として見なし、外構撤去も含めた見積もりでは、税込4,201,340円のケースがありました。

大分類金額主な内容
2階建て住宅 解体工事2,614,400円屋根解体、内装解体、上屋解体、基礎解体
その他・外部工事331,000円植栽、駐車場、大谷石塀、コンガラ・大谷石、浄化槽
仮設工事444,000円仮設養生、仮設水道立上げ、散水費
その他430,000円重機回送、届出・書類作成、損料・諸経費、石綿含有調査
税抜小計3,819,400円消費税計算前の合計
消費税381,940円税率10%
総合計4,201,340円(税込)最終見積金額

屋根材を石綿含有として扱う場合、通常の屋根撤去よりも手間と処分費がかかります。さらに、植栽、駐車場、大谷石塀、浄化槽などの付帯工事があると、総額は400万円台になることもあります。

建物本体だけでなく、外構や付帯物の撤去が増えると、総額は大きく上がります。

  • ブロック塀や大谷石塀の撤去
  • 土間コンクリートやアスファルトの撤去
  • 庭木・植栽・庭石の撤去
  • カーポート、車庫、物置の撤去
  • 浄化槽や井戸などの撤去

見積もりを比較するときは、「家本体のみ」なのか「外構や付帯物まで含む」のかを必ず確認しましょう。

家の解体費用の内訳

解体費用は、いくつかの費用項目に分かれています。見積書を見るときは、総額だけでなく、それぞれの項目に何が含まれているか確認することが大切です。

建物本体の解体費

建物本体の解体費には、屋根、内装、柱、梁、壁、基礎などを撤去する費用が含まれます。木造よりも鉄骨造やRC造のほうが解体に手間がかかり、費用も高くなりやすいです。

見積書では「上屋解体」「内装解体」「躯体解体」「基礎解体」などの項目で記載されることがあります。

仮設養生費

仮設養生費は、足場や防音・防炎シートなど、近隣への騒音・粉じん・飛散を防ぐための費用です。住宅密集地や隣家との距離が近い現場では、養生範囲が広くなり、費用も上がりやすくなります。

実際の見積もりでも、足場養生が10万円台から30万円台になるケースが複数ありました。

廃材の運搬・処分費

解体で発生した木くず、コンクリートガラ、石膏ボード、混合廃棄物、廃プラスチックなどを運搬・処分する費用です。

解体工事では、廃材を種類ごとに分別し、適切に処分する必要があります。そのため、処分量が多いほど費用は高くなります。

実例でも、処分条件の違いだけで総額が約30万円変わっていました。見積書では「処分費」「運搬処分費」「産業廃棄物処分費」などの項目を確認しましょう。

付帯工事費

付帯工事費とは、建物本体以外の撤去にかかる費用です。たとえば、ブロック塀、門扉、カーポート、土間コンクリート、庭木、物置、浄化槽などが該当します。

付帯工事の範囲が広いと、家本体の解体費用よりも総額に与える影響が大きくなることがあります。

アスベスト調査・撤去費

解体工事では、アスベスト含有建材の有無を事前に調査する必要があります。古い住宅では、屋根材、外壁材、軒天、内装材などにアスベストが含まれている可能性があります。

アスベストが含まれている場合、通常の解体とは別に、飛散防止対策、手作業での撤去、専用の処分費などが必要になります。

見積書に「アスベスト含有なし前提」「含有の場合は別途」「みなし含有」などの記載がある場合は、追加費用の可能性を確認してください。

解体費用が高くなる主な理由

解体費用が相場より高くなる理由は、主に現場条件と撤去範囲にあります。ここでは、実際の見積もりでも金額差が出やすかったポイントを解説します。

重機が入れない・道路が狭い・隣地を使えない

重機が使える現場では、解体作業を効率よく進められます。しかし、前面道路が狭い、建物が奥まっている、隣地との距離が近いなどの理由で重機が入れない場合、手壊し作業が増えます。

実例では、機械搬入ができない条件で、通常条件の税込169万円から税込385万円まで上がったケースがありました。また、同じ建物でも隣地を使えないことで、税込181.5万円から税込308万円に上がったケースもあります。

解体費用を左右するのは、家の広さだけではありません。重機やトラックの動線を確保できるかどうかも重要です。

残置物や廃材処分量が多い

家の中に家具、家電、布団、衣類、生活用品などが残っている場合、解体前に撤去・分別・処分する必要があります。これらは「残置物撤去処分費」として別途見積もりになることが多いです。

また、廃材の量が多い建物や、処分単価が高い廃材が多い建物では、処分費が高くなります。

アスベスト含有建材がある

アスベスト含有建材がある場合、通常の解体よりも慎重な作業が必要です。撤去方法や処分方法に決まりがあり、専門的な対応が必要になるため、費用が上がります。

実際の見積もりでも、屋根材を石綿含有として見なして計上しているケースや、アスベスト検体費を別途計上しているケースがありました。

外構・地中埋設物・浄化槽などがある

ブロック塀、土間コンクリート、庭木、庭石、浄化槽、井戸、古い基礎、地中ガラなどがある場合、建物本体とは別に撤去費用がかかります。

特に地中埋設物は、工事が始まってから見つかることもあります。見積書に「地中障害物は別途」と書かれている場合、追加費用が発生する可能性があります。

解体工事の見積もりで確認すべきポイント

解体工事の見積もりは、総額だけで比較すると判断を誤ることがあります。見積もりを取ったら、次のポイントを確認しましょう。

  • 建物本体の解体費が含まれているか
  • 足場・養生費が含まれているか
  • 廃材の運搬・処分費が含まれているか
  • ブロック塀、土間、庭木、物置などの付帯工事が含まれているか
  • アスベスト調査費や検体費が含まれているか
  • 残置物撤去が含まれているか
  • 地中埋設物や浄化槽が別途になっていないか

安く見える見積もりでも、別途項目が多い場合は、最終的に高くなる可能性があります。

「どこまで含まれている金額なのか」を確認してから比較することが大切です。

同じ条件で相見積もりを取る

複数社から見積もりを取るときは、できるだけ同じ条件で依頼しましょう。たとえば、建物だけを壊すのか、ブロック塀や庭木まで撤去するのか、残置物を処分してもらうのかによって、見積金額は変わります。

条件がそろっていないと、A社は安く見えるけれど外構撤去が含まれていない、B社は高く見えるけれど残置物処分まで含まれている、といった比較になってしまいます。

解体費用を抑える方法

解体費用は現場条件によって決まる部分が大きいですが、事前準備によって抑えられる費用もあります。

残置物をできるだけ事前に処分する

家具や家電、衣類、布団、生活用品などを家の中に残したままにすると、残置物撤去処分費がかかります。自分で処分できるものは、解体前に片付けておくと費用を抑えやすくなります。

ただし、危険物や処分方法がわからないもの、重量物などは無理に自分で処分せず、業者に相談しましょう。

複数社から見積もりを取る

解体工事は、業者によって見積もりの出し方や得意な工事、処分場との距離、重機や職人の手配状況が異なります。そのため、同じ建物でも見積金額に差が出ることがあります。

複数社を比較すると、費用の相場感だけでなく、含まれている工事範囲や追加費用のリスクも確認できます。

補助金や自治体制度を確認する

自治体によっては、老朽危険家屋の除却、空き家解体、ブロック塀撤去などに補助金制度を設けている場合があります。

補助金は、対象地域、建物の状態、申請時期、着工前申請の有無などによって条件が異なります。解体工事を依頼する前に、自治体の公式サイトや窓口で確認しておきましょう。

解体範囲を明確にしてから依頼する

見積もり前に、どこまで撤去するかを整理しておくと、見積もりの精度が上がります。

  • 建物本体だけを解体するのか
  • ブロック塀や門扉も撤去するのか
  • 庭木や庭石も撤去するのか
  • 物置やカーポートも撤去するのか
  • 残置物の処分を依頼するのか

現地写真を撮って業者に共有すると、見積もりの抜け漏れを減らしやすくなります。

解体工事前に知っておきたい手続きと注意点

解体工事では、費用だけでなく、届出や事前準備も重要です。手続きが遅れると、工事開始時期に影響することがあります。

建設リサイクル法の届出

床面積の合計が80㎡以上の建築物の解体工事では、建設リサイクル法に基づく届出が必要です。届出は工事着手の7日前までに行う必要があります。

実務上は解体業者が代行することも多いですが、誰が対応するのか、見積もりに届出関連費用が含まれているのかを確認しておきましょう。

アスベストの事前調査

解体・改修工事では、工事前にアスベスト含有建材の有無を調査する必要があります。建物の築年数が古い場合は、屋根材や外壁材などにアスベストが含まれている可能性があります。

アスベスト調査費や検体費、撤去費、処分費が見積もりに含まれているか、別途になっているかを確認しましょう。

ライフラインの停止・撤去

電気、ガス、水道、電話、インターネットなどのライフラインは、解体工事前に停止や撤去の手配が必要です。見積書でも「ライフライン撤去は施主手配」と記載されていることがあります。

手配が遅れると工事開始に影響することがあるため、解体業者に確認しながら早めに進めましょう。

建物滅失登記

建物を解体した後は、建物滅失登記が必要です。土地家屋調査士に依頼する方法と、自分で手続きする方法があります。

解体後に必要な書類を業者から受け取れるか、事前に確認しておくと安心です。

よくある質問

家の解体費用は平均いくらですか?

木造の一軒家なら、100万円から300万円前後がひとつの目安です。ただし、建物の坪数、構造、立地、重機の搬入可否、処分量、外構撤去、アスベストの有無によって大きく変わります。

30坪の木造住宅の解体費用はいくらですか?

木造住宅の坪単価を4万円から7万円/坪とすると、30坪では120万円から210万円前後が目安です。ただし、外構撤去、残置物処分、アスベスト対応、手壊し作業などがある場合は、さらに高くなることがあります。

解体費用が見積もり後に追加されることはありますか?

あります。特に、地中埋設物、古い基礎、浄化槽、井戸、アスベスト含有建材、想定外の残置物などは、工事前に確認しきれず、追加費用になることがあります。

見積書に「別途」と書かれている項目は、追加費用の可能性があるため、事前に説明を受けておきましょう。

解体費用を安くするにはどうすればよいですか?

残置物を減らす、複数社から見積もりを取る、補助金を確認する、撤去範囲を明確にする、といった方法があります。特に残置物は自分で片付けられるものを減らしておくと、費用を抑えやすくなります。

家の解体費用は誰が払いますか?

原則として、解体工事の発注者または建物所有者が負担します。ただし、土地売却や相続、建て替えなどの場面では、契約条件によって負担者が変わることがあります。

まとめ

一軒家の解体費用は、木造住宅で100万円から300万円前後がひとつの目安です。30坪の木造住宅なら、120万円から210万円前後が概算の目安になります。

ただし、実際の見積もりでは、16坪の木造平屋で税込約112万円、18坪想定の木造住宅で税込84.7万円から114.95万円、木造2階建てで税込115.5万円から385万円、外構やアスベスト対応を含むケースで税込約420.1万円と、条件によって大きな差が出ていました。

解体費用は、坪数だけでなく、重機の搬入可否、隣地使用の可否、廃材処分量、残置物、外構撤去、アスベスト、地中埋設物などによって変わります。

見積もりを取るときは、総額だけでなく、含まれている工事範囲と別途項目を確認しましょう。複数社の見積もりを同じ条件で比較することで、自分の家の解体費用が妥当か判断しやすくなります。

自分の家の解体費用を知りたい場合は、建物の構造・坪数・写真・撤去したい範囲を整理したうえで、まずは見積もりを依頼してみましょう。

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